こんなことを書いてるで。
- 1 日本語の正しい文章の書き方を勉強してみたよ:戦略的なブログの運営の分析ごっこ(その4)
- 1.1 正しい日本語の文章を書くために読んでいる本
- 1.2 学び その1 : 文の中の言葉と言葉のつながりを考える
- 1.3 学び その2 : 文の中で言葉と言葉を並べる時の4つのテクニック
- 1.4 学び その3 : テクニック1:説明するような長い言葉(形容句)は先に、短い言葉(形容詞)はあとに並べる
- 1.5 学び その4 : テクニック2:長い修飾語ほど先に、短いほど文のあとに並べる
- 1.6 学び その5 : テクニック3:重要な内容ほど文の先に並べる
- 1.7 ここまでのおさらい:わかりやすい文章を書く3つのテクニック
- 1.8 学び その6 : テクニック4:読者にインパクトを与えるためにあえて言葉の並べ方を変える。
日本語の正しい文章の書き方を勉強してみたよ:戦略的なブログの運営の分析ごっこ(その4)
人それぞれのブログの育て方があり、多種多様なブログの運営方法があると思います。目的やゴールが各々で異なるので、まさに人それぞれです。
最近、色々な方のブログを読む機会が増えています。多くの「学び」を得る為に意図的に増やしています。色々な記事を読むことによって、私はある疑問が気になりだしました。
その疑問は「私は正しい日本語の文を書くことができているのか?」です。
Twitterなどでも多くの方が「ブログは書き方が大切です!」とツイートしています。
たしかに、ブログは解説記事に分類されることから、相手を意識した書き方が必要です。そして、相手を意識した書き方にはテクニックや才能が必要だと感じます。
例えば、有名なテクニックとして「起・承・転・結」があります。
「起・承・転・結」の流れで、記事全体を構成することで読者を記事に引き込みます。
記事全体の構成が整っていない場合、読者は何が書かれているのかがわからなくなってしまいます。
話を戻すと、私の疑問は「ブログの書き方」のことではありません。「文の書き方」のことです。つまり、直接的なブログの運営には関係がないことです。
ただ、「書く」という作業をする中で自分自身の疑問に対して、同じ書くという作業をするのなら高いレベルを目指してみたいと思いました。
少し調べてみたのですが、日頃のTwitterのタイムラインには「ブログの書き方」に関して多くの情報がある一方で、「文の書き方」に関してはあまり情報が存在しませんでした。
裏を返せば、やはりブログの運営には直接的な影響を与えないということでしょう。
でも、学んでみたい!っと思ったので私は行動に移してみました。
正しい日本語の文を書くことができれば、少なからず「ブログの書き方」にプラスになると私は考えています。
ブログの運営も「正しい日本語の文を書く」ことから再スタートです。この基本の「き」の字が終われば、「ブログの書き方」を勉強する予定です。
みなさんは、「正しい日本語の文章を書く」ことができますか?
ちなみにブログの運営に関して自分自身で辿り着いた課題や疑問に対しては、素人なりに自分自身で考えてきました。
戦略的なブログの運営の分析ごっこの(1)と(2)と(3)は以下のとおりです。是非、読んでみてください。



正しい日本語の文章を書くために読んでいる本
普段、私は滅多に本を読みませんが、今回ばかりは参考となる本が必要です。
私は日本語がネイティブレベルであるものの「読者にとってわかりやすい文を書くこと」ができません。
わかりやすい内容を口頭で伝えてくださいと言われれば、話は別です。話した内容に手振り身振りの補助的な要素を含めて伝える事ができます。
ただ、文章のみで相手に瞬時に、正確に、伝えるとなると…わかりやすい文を書くテクニックが必要です。
おそらく、ダラダラと長文で説明しても問題ないという条件であればクリアできるかもしれません。ただ、私が目指したいのは「瞬時に、正確に、伝える」です。
そして、欲を言えば「読者に想像力を伝えることができる」、「読者とイメージを共有することができる」という要素も文に含めたいです。
そこで参考書としているのが「日本語の作文技術:著者 本多勝一」です。
実は、この本が私が目指している「瞬時に、正確に、伝える」正しい日本語の文章を書くための参考書に適しているのかは定かではありません。
段ボール箱の中で長年眠っていた前職の先輩に貰った本です。
今の私に参考書を選んでいる時間はありません。かなり文章が多く、読むのが難しいそうですがこの本を最初のステップにしていきます。
この記事の内容はこの本を読んで私が学んだことを時間をかけて書いていきます。いやいや、自分で読んで理解したいという方は購入してレビューを書いてください(笑)。
読んで学ばさせて頂きます(笑)。
ただ、間違ったらあかん。正しい日本語の文章=法律用語を並べた文章やないで。
学び その1 : 文の中の言葉と言葉のつながりを考える
わかりにくい文は一回読んでも頭に入ってこない文です。
例えばこんな文はどうでしょうか?
やみーはFishlandさんがのちさんちさんがカオデカさんが訪れた宿にいたと言っていたのかと思った。
一回読んだだけでは、「瞬時に、正確に、伝える」ことができない文章だと思います。私も書いていてチンプンカンプンでした。
ただ、主語と述語があり、その間に説明するための言葉があるだけなので、日本語の文法的には問題はありません。
何がこの文章の理解に関する難易度を上げているのか?
それは「言葉」と「言葉」の「つながり」が「見えにくくわかりにくい」という点です。
では、どのように整理すれば「言葉」と「言葉」の「つながり」が改善させることができるのか?
ステップ1 言葉同士のつながりを意識する。登場人物の観点から行動までを整理してみる。
- やみーは → 思った。
- Fishlandさんが → 言っていた
- カオデカさんが → 訪れた宿に
- のちさんちさんが → いた
ステップ2 この上記の言葉のつながりを考えながら文章を並び替えると…。
まず、この文章で一番伝えたいことはやみーが思ったことです。
これは重要なポイントです。あとは各々の人物の事実関係を整理していきます。整理するとこうなりました。
カオデカさんが訪れた宿にのちさんちさんがいたとFishlandさんが言っていたのかとやみーは思った。
言葉同士のつながりを整理すれば、文章を「瞬時に、正確に、伝える」ことができ、読者は内容を理解する事ができます。
この事例において、「悪い方の例」は誇張しすぎじゃないか?っと感じる方がおられると思います。私も実はこんな文章は書かないよ。っと思っていました。
しかし、「日本語の作文技術:著者 本多勝一」には以下の文章に似たような事例が乗っていました。
5日未明、ABC州の駐車場で、地中に埋設されていた不発弾が爆発して2人が重傷、10人が飛び散った自動車のガラスの破片などで2週間の怪我をした。
どうですか、みなさん?瞬時に、正確に、伝わっていますか?
うん?特に問題ない文章だよ?っと思われた方はいますか?実は私は問題なく理解できるよと思いました。
ただ、「読者にとってわかりやすい文章」を意識して書きたいということであれば、「10人が飛び散った」という言葉と言葉のつながりに少し違和感を覚える必要があります。
もう、ここは訓練あるのみですね。少しの違和感とは本来、「10人」は「2週間の怪我をした」とつながっている言葉の認識です。
つまり、文章の最後はこうなります。10人が2週間の怪我をした。
ここで、さらなる言葉のつながりを明確にしなければならない箇所が出てきます。2人の重傷者です。
「2人の重傷者」とつながる言葉を考えていくと「飛び散った自動車のガラスの破片など」となります。
もしかしたら、転倒してなどかもしれませんが、あくまでも想像であり、「飛び散った自動車のガラスの破片など」で重傷を負ったと考えるのが普通だと思います。
つまり、「飛び散った自動車のガラスの破片など」で「2人が重傷」、「10人が2週間の怪我をした。」と整理できます。
ここまでくると後は、言葉と言葉のつながりを整理していくだけです。
5日未明、ABC州の駐車場で、地中に埋設されていた不発弾が爆発して飛び散った自動車のガラスの破片などで2人が重傷、10人が2週間の怪我をした。
みなさん、どうですか?瞬時に、正確に、伝わって「読者にとってわかりやすい文章」になったと思いませんか?
学び その2 : 文の中で言葉と言葉を並べる時の4つのテクニック
当たり前のことですが、文は言葉と言葉が並んでできています。並べる言葉の数に○個までなどという制限はなく、短い文もあれば長い文もあります。
私は短い文が好きです。
なぜなら、短い文であれば読者に瞬時に、正確に、文の内容を伝えることが容易だからです。
では、比較的長い文ではどうでしょうか?
これに関しては、言葉と言葉のつながりを意識して整理しないと読者にとってわかりにくい文章となってしまいます。
参考書を読み進めていく中で文の中で言葉と言葉を並べる時にはいくつかのテクニックがあるということを私は学びました。そのテクニックは以下のとおりです。
テクニック1:説明するような長い言葉(形容句)は先に、短い言葉(形容詞)は文のあとに並べる。
テクニック2:長い修飾語ほど先に、短いほど文のあとに並べる。
テクニック3:重要な内容ほど文の先に並べる。
テクニック4:読者にインパクトを与えるためにあえて文の中の言葉の並べ方を変える。
多くの日本人は日本語がネイティブレベルなので意識せずに、上記のテクニックを使っていると思います。
ただ、スマートフォンの普及やLINEなどのアプリの開発によって、多くの人が文章を書くという機会を失いつつあります。
そうなると文章力が低下していくということは安易に想像できます。
文章力が低下すると、普段の話し言葉の中で無意識に使っている上記のテクニックすら、曖昧になってしまいます。
私はこういった自分の中で曖昧になっている部分に関しても今回の挑戦の中で明確にしていきたいと考えています。
次のセクションでテクニック1の詳細を書いていこうと思います。
学び その3 : テクニック1:説明するような長い言葉(形容句)は先に、短い言葉(形容詞)はあとに並べる
参考書を読んで学んでいく中で私はあることに気が付きました。このテクニック1を私は知らないという事実です。
おそらくは小学校で教わっているのでしょうが、記憶にありません。
でも、文章を書く作業ではとても重要なことなので今回の学びはかなりインパクトが大きかったです。
ここに1足の靴があるとしましょう。おそらく、その靴はやーぎさんかTALEI(たれい)さんの靴です。
・茶色い靴
・側面に白いラインが入っている靴
・スポーツ用の靴
同じ「靴」とつながる長い言葉(形容句)や短い言葉(形容詞)がこの短い文の中にはあります。この言葉を何も考えずに上から並べると…。
茶色い側面に白いラインが入っているスポーツ用の靴。
うーん。わかりにく文になってしまいました。何も考えずに書くということはおそろしいことですね。
読者の為に書いているのに読者の理解したい気持ちを完全に無視してしまいます。自分だけの日記ならまったく問題ないのですが…。
ここで参考書と同じように複数のパターンを作ってみました。そして、上の文も加えてみます。
・側面に白いラインが入っているスポーツ用の茶色い靴。
・スポーツ用の茶色い側面に白いラインが入っている靴。
・茶色い側面に白いラインが入っているスポーツ用の靴。
・側面に白いラインが入っている茶色いスポーツ用の靴
みなさんはどの文がわかりやすいですか?おそらくは最初の文か最後の文だと思います。
側面に白いラインが入っているスポーツ用の茶色い靴。
側面に白いラインが入っている茶色いスポーツ用の靴。
このわかりやすい2つの文にはあるテクニックが使用されています。文の中で説明するような長い言葉(形容句)は先に、短い言葉(形容詞)はあとに並べられています。
補足すると「側面に白いラインが入っている」は説明するような長い言葉(形容句)であり、「茶色い」と「スポーツ用の」は短い言葉(形容詞)です。
テクニック上、「茶色い」と「スポーツ用の」の順番が逆になっても文のわかりやすさに違いがでません。
説明するような長い言葉(形容句)が文中であとに配置されると、わかりやすさがどこかに飛んでいきます。
スポーツ用の茶色い側面に白いラインが入っている靴。
良い例と悪い例を比較すれば、このテクニック1の有効性は確実に理解できます。さらに、このテクニック1は直ぐに書く作業に応用できそうですね。
例としてもう一文、考えてみようと思います。
・速く運転する。
・間隔をあけて運転する。
・安全に運転する。
「間隔をあけて」は説明するような長い言葉(形容句)であり、「速く」と「安全に」は短い言葉(形容詞)です。
なので、テクニック1に基づくと…「間隔をあけて安全に速く運転する。」となります。
テクニック1を使わずに「速く安全に間隔をあけて運転する」と書くと、少しわかりづらいですよね。
さて、テクニック1をおさらいすると…「説明するような長い言葉(形容句)は先に、短い言葉(形容詞)はあとに並べる」ということです。私にとって、とても重要な学びでした!
学び その4 : テクニック2:長い修飾語ほど先に、短いほど文のあとに並べる
テクニック2はとても基本的なことで意識せずとも多くの日本人が活用しているテクニックです。
もちろん、ケースバイケースでテクニック2を活用しない方が良いケースもありますが、テクニック自体は極めてシンプルなのに対し、効果は抜群と思います。
例えば、こんなことをかつをさんが言ったとしましょう。
- 明日は台風が直撃する可能性があると私は思った。
- 私は明日は台風が直撃する可能性があると思った。
明らかに、①の方がわかりやすく、伝わりやすいです。理由は「私は」の主語と「思った」の述語の言葉のつながりが近いからだと思います。
Twitterでも「主語と述語の関係は大事ですよ!」といったツイートやブログを見ることができます。
こういった情報からも主語と述語の関係はとても大切だということがわかります。
では、次の文はどうでしょうか?こんなことをかつをさんがツイートしたとしましょう。
- 明日は必ず台風がくるとこの土地に長く住んでいる私は直感した。
- この土地に長く住んでいる私は明日は必ず台風がくると直感した。
主語と述語の関係がわかりやすい①に対して、②の方がわかりやすい文になっています。
つまり、文章のわかりやすさを考えると主語と述語の関係よりも優先すべきテクニックがあるということになります。
このテクニックこそが「テクニック2:長い修飾語ほど先に、短いほど文のあとに並べる」です。
最初の文を分解すると…
- 明日は台風が直撃する可能性があると → 思った
- 私は → 思った
「思った」に対して、長い修飾語である「明日は台風が直撃する可能性があると」を文の先に並べるとわかりやすい文章になっています。
2つめの文を分解すると…
- この土地に長く住んでいる私は → 直感した
- 明日は必ず台風がくると → 直感した
「直感した」に対して、長い修飾語である「この土地に長く住んでいる私は」を文の先に並べるとわかりやすい文章になっています。
確かにテクニックはとてもシンプルで効果は抜群です。ただ、全ての文において、このテクニック2を使用して書けば良いのか?という疑問が生まれてきますよね。
実はこのテクニック2にテクニック3の「重要な内容ほど文の先に並べる」を付け加える必要があります。
テクニック2とテクニック3を同時に意識して書く必要があるということです。
さて、テクニック2をおさらいすると…「長い修飾語ほど先に、短いほど文のあとに並べる」ということです。私にとって、とても重要な学びでした!
学び その5 : テクニック3:重要な内容ほど文の先に並べる
テクニック3は文章の美しさに関わる事なのかもしれません。
重要な内容ほど文の先に並べることがテクニック3となるのですが、正確には大きな状況から小さな状況へ、重要なものから重要でないものへ言葉を並べるということになります。
もちろん、ケースバイケースでテクニック3を活用しない方が良いケースもありますが、テクニックを用いることで文に書き手(ライター)の心情を反映させることができると思います。
例えば、こんなことをマフィンさんが言ったとしましょう。
初夏の虹って響くよね。穏やかになって、安心できるし、多くの人も同じ気持ちだよね。
この素敵な台詞の言葉のつながりを考えると…
- 初夏の虹が → 与えた
- 穏やかな安心を → 与えた
- 多くの人々に → 与えた
そして、テクニック2の「長い修飾語ほど先に、短いほど文のあとに並べる」を使うと以下のようになります。
穏やかな安心を多くの人々に初夏の虹が与えた。
文の意味は伝わると思いますが、わかりやすい文ではないような気がします。
ここで使うのがテクニック3の「大きな状況から小さな状況へ、重要なものから重要でないものへ言葉を並べる」です。
大きな状況から小さな状況へ、重要なものから重要でないものへという考え方は、例えば…
「穏やかな安心」は「初夏の虹」が発生していることから生まれる言葉です。
つまり、「初夏の虹」が「穏やかな安心」より大きな状況であることが想像できます。
さらに、「穏やかな安心」は「多くの人々」の心情になり、「多くの人々」の気持ちの表現の1つになります。
「多くの人々」が「穏やかな安心」より大きな状況であることが想像できますね。
大きな状況から小さな状況へのテクニック3を用いて、文を整理してみると以下のようになります。
- 初夏の虹が穏やかな安心を多くの人々に与えた。
- 多くの人々に穏やかな安心を初夏の虹が与えた。
文を整理してみると、①の方がわかりやすい文章ですね。文の中では「初夏の虹」が大きな状況であり、重要であることが私にも理解できます。
マスタープランを作成する都市の復興計画も、1つの文の作り方も同じです。基本は大きな状況から小さな状況へ、重要なものから重要でないものへです。
つまりは、読者にイメージを共有する為の大事なテクニックということです。テクニック3はそこに気がつかせてくれました。
テクニック3は文のインパクトと想像力の提供に重要な気がします。
今までのテクニック1と2にテクニック3の「重要な内容ほど文の先に並べる」を付け加えることで、さらにわかりやすい文が書けそうです。
さて、テクニック3をおさらいすると…「大きな状況から小さな状況へ、重要なものから重要でないものへ言葉を並べる」ということです。私にとって、とても重要な学びでした!
ここまでのおさらい:わかりやすい文章を書く3つのテクニック
ここまで3つのテクニックを書いてきました。3つのテクニックは以下のとおりです。
テクニック1:説明するような長い言葉(形容句)は先に、短い言葉(形容詞)は文のあとに並べる。
テクニック2:長い修飾語ほど先に、短いほど文のあとに並べる。
テクニック3:重要な内容ほど文の先に並べる。
次のセクションでテクニック4の詳細を書いていこうと思いますが、一旦、テクニック1~3をおさらいです。
例えば、大石さんがボランティアに行っていたとします。文にすることこんな感じです。
豪雨災害のボランティアの後発部隊として20XX年 8月の初旬に豪雨被災初期からのボランティア団体の責任者の1人である大石氏に編成されたボランティア団体が村落エリアに着いた。
この分を分解すると…
- a) 豪雨災害のボランティアの後発部隊として → 着いた
- b) 20XX年 8月の初旬に → 着いた
- c) 豪雨被災初期からのボランティア団体の責任者の1人である大石氏に編成されたボランティア団体が → 着いた
- d) 村落エリアに → 着いた
テクニック1の「説明するような長い言葉(形容句)は先に、短い言葉(形容詞)は文のあとに並べる」とテクニック2の「長い修飾語ほど先に、短いほど文のあとに並べる」を考慮すると、c)→a)→b)→d)となり、文にすると…
豪雨被災初期からのボランティア団体の責任者の1人である大石氏に編成されたボランティア団体が豪雨災害のボランティアの後発部隊として20XX年 8月の初旬に村落エリアに着いた。
とてもわかりやすくなりました。さらにテクニック3の「大きな状況から小さな状況へ、重要なものから重要でないものへ」を用いて、b)を文の最初に並べると…
20XX年 8月の初旬に、豪雨被災初期からのボランティア団体の責任者の1人である大石氏に編成されたボランティア団体が豪雨災害のボランティアの後発部隊として村落エリアに着いた。
状況が伝わりやすい文章になりましたね。これが、テクニック1~3の効果です。少しだけですが、私はこの段階まで文の書き方を学んできて良かったと思っています。
みなさんはいかがですか?
学び その6 : テクニック4:読者にインパクトを与えるためにあえて言葉の並べ方を変える。
テクニック4はテクニック1~3のような物理的なテクニックではなく、文を書くうえでの心理的なテクニックです。
テクニック4は「読者にインパクトを与えるためにあえて言葉の並べ方を変える」ですが、正確には読者に対して共感を持って貰えるように誘導する形で言葉を並べるということです。
例えば、こんなことを大石さんが言ったとしましょう。
初冬の白が舞う粉雪に照り映えた。
この素敵な台詞の言葉のつながりを考えると…
- 初冬の白が → 照り映えた
- 舞う粉雪に → 照り映えた
この文を分析してみると、テクニック1の説明するような長い言葉(形容句)は先に、短い言葉(形容詞)は文のあとに並べるには関係がないことがわかります。
さらに、テクニック2の長い修飾語ほど先に、短いほど文のあとに並べるに関しても長さは同じくらいです。
テクニック3の重要な内容ほど文の先に並べるでも、重要度に大差がありません。
ここで注目したいのが、「初冬の白が」の「白」と「舞う粉雪に」の「舞う」の関係性です。
この文では、ついつい「白が舞う」という言葉のつながりが読者を誤った文の構成に引っ張っていて、瞬時に、正確に、伝わらない要因となっています。
なので、読者に対して共感を持って貰えるように誘導する形で言葉を並べてみます。
つまり、「白が舞う」の読者への誤解を事前に回避するのです。そうすると…
舞う粉雪に初冬の白が照り映えた。
言葉のつながりで生じる誤解が生まれず、わかりやすい文になりましたね。
テクニック1~3が上手く機能しない時に生じる可能性がある誤解を回避する為のテクニック4です。
つまり、テクニックの重要度からいくと1~3が重要度「大」ということになります。
物理的なテクニックなので当たり前のことですが、経験上、私が文を書く中で繰り返し修正するポイントはテクニック4の箇所のような気がします。
テクニック4は文を書くうえでの伸びしろということかもしれませんね。
さて、テクニック4をおさらいすると…「読者に対して共感を持って貰えるように誘導する形で言葉を並べる」ということです。私にとって、とても重要な学びでした!
さあ、次回はいよいよ一番学びたかった「句読点のうちかた」を学んでいきますよ。私は何となく、文を読む土岐の息継ぎ場所や主語の後に読点をうっています。
いわば、雰囲気ですね。おそらく読点のうち方が間違っていると思っています。だから、楽しみです。
みなさん、どうでしたか?この記事が参考になっていたら幸いです。
いやー、「日本語の作文技術:著者 本多勝一」のおかげです。まだまだ、このシリーズは増やして行きますよ。
この記事を最後まで読んで頂いてありがとうございました。