こんなことを書いてるで。
文章の中の単語を漢字かひらがな、どちらで書くべきかを勉強してみたよ:戦略的なブログの運営の分析ごっこ(その6)
人それぞれのブログの育て方があり、多種多様なブログの運営方法があると思います。目的やゴールが各々で異なるので、まさに人それぞれです。
この記事から読まれている方は過去の記事から読まれたほうが良いと思います。


戦略的なブログの運営の分析ごっこ(その6)では、わかりやすい文を書くうえで、あれ?この言葉は「漢字」で書くべき?それとも「ひらがな」で書くべき?という疑問について勉強してみようと思います。
文章を書いていると、あれ?なんか漢字が続くから感じだらけだ…となったり、何故かひらがなが続いて、幼児用の絵本のような文章になってしまって、これで良いのか?となったりした経験はありませんか?
私はあります。例えば、「いま」という単語に関して悩んだことがありました。
読者の方は悩んだことがありませんか?あるという方がいれば、読み進んでももらえればと幸いです。
読者の方のどちらが正解なのか?という疑問に対して、この記事を読んで頂ければわかるように説明しています。
私はわかりやすい日本語の文章を書きたいと思っているので、この書き方の違いをはっきりしておきたいと日頃から考えていました。
しかし、今まで私は、雰囲気で漢字とひらがなの使い分けをしていました。お恥ずかしい限りですが、ここで学んで挽回していきます。
わかりやすい文を書くと決めた以上、この漢字とひらがなの使い分けはマスターしたいところです。
そして、この挑戦を共にする参考書は「日本語の作文技術:著者 本多勝一」です。詳しく学びたい方は、この本を読んでみてください。
学び : 文章をわかりやすくする為に、漢字で書くべきか?ひらがなで書くべきか?
日本語の文章は、ひらがなと漢字の混じり合って構成されています。必要に応じてカタカナやアルファベット、ローマ数字が入ります。
日本語の特徴とも言えますが、この漢字やひらがなのまじり具合が時に文章をわかりにくくすることがあります。
つまり、この混じり合う漢字とひらがなをうまく使い分ければ、読者にとってわかりやすい文章になるということです。
例えば、可能な限り漢字を用いて書かれた以下のような文があるとします。
日本の文章は、大体平仮名と漢字の混じり合った文章になりますが、其の混じり具合が問題なのです。
上記の文で読者に対しての「わかりやすさ」を考えてみると、大体平仮名の部分が気になります。気になるとは、少し読みづらく感じるということです。
理由を説明する為にこの文を全部、ひらがなにしてみます。
にほんのぶんしょうは、だいたいひらがなとかんじのまじりあったぶんしょうになりますが、そのまじりぐあいがもんだいなのです。
ひらがなに直してみると、さっきの可能な限り漢字を用いた文よりも明らかにわかりにくくなってしまいました。
ひらがなだけの文だと、1字1字のひらがなを理解して読み進めなければならなくなったということです。
つまり、書いてある文は同じでも漢字だけ、ひらがなだけになると人は読むのに苦労するということです。
なぜなら、1字1字のひらがなや漢字を理解して読むということになるからです。
まるで英文の翻訳みたいになってしまいますね。
ここで視点を変えて、英文の観点で考えてみると、英文が読者に対してわかりやすさを示す工夫がされていることがわかります。
例えば、こんな文です。
This is a pen. (これはペンです。)
誰に対してもとてもわかりやすい文だと思います。
しかし、これがこんな文ならどうでしょうか?
Thisisapen.
さらにこんな文ならどうでしょう?
THIS IS A PEN.
どうですか?1番目の英文は極端にわかりにくくなったと思います。
理由は簡単です。
1番目の文は、単語の間のスペースがなくなったからです。
2番目の文は、単語の間のスペースはあるものの、全てのアルファベットが同じ大きさになったからです。
これは、人間の単語に対する認識が関係しています。
APPLEとCOUPLEは、単語として同じように見えますが、AppleとCoupleでは、なんとなく単語に違いがあるように感じれると思います。
上手く表現できませんが、まとまり感というものでしょうか。
つまり、人間の脳は、単語を絵のように認識しているという可能性があるということです。
もう一度、さっきの例を確認してみましょう。
- This is a pen.
- Thisisapen.
- THIS IS A PEN.
確かに、どの文がわかりやすいかは一目瞭然ですね。
日本語の文も同じことが言えます。さらに、もともと漢字は絵から出発した象形文字をベースにしていて、それ自体が意味を表しています。
つまり、ひらがなや英字よりも視覚的な点で読者にわかりやすさを伝えるには抜群の効果を発揮するということです。
いかがでしょうか?読者に対してわかりやすい文を書くうえで、どういう時に漢字を使うべきかが段々理解できてきたと思います。
例えば、以下の文章の「いま」に注目すれば、前後に漢字が続けば「今」とすべきであり、ひらがなが続けば「今」とすることが良いということになります。
つまり、その単語が置かれた状況によって、漢字かひらがなどちらにするのかを選ぶべきだということです。
例えば、「いま」を使ったこんな文 その1はどうでしょうか?
昨日の大雨の結果今新幹線が遅れています。
昨日の大雨の結果いま新幹線が遅れています。
次に「いま」を使ったこんな文 その2です。
誰かがほんのいましゃっくりをした。
誰かがほんの今しゃっくりをした。
最初のその1の文は「いま」、2番目のその2の文は「今」の方が視覚的にわかりやすい文になっていると思います。
もちろん、読点(テン)を活用すれば更にわかりやすい文になりますが…(笑)。今回のテーマが漢字かひらがななので、少し読点(テン)の話は横に置いておきます。
今回の学びのまとめ
私は文中の1つの単語に対して、漢字を使うか、ひらがなを使うか判断は、基本的に読者に対して視覚的な要素でわかりやすさを伝えることを基準にすべきだということを理解できました。
したがって、一般的に漢字で書かれている単語は漢字を使うほうが望ましいということになります。
例えば、漢字が連続的に使用されている文でも昆虫をこん虫と書くと、読者がこん虫の単語まで読んだところで、文のわかりやすさが薄れてしまう可能性があります。
しかし、どうしても漢字が連続して記載されている文でこん虫と書く必要があれば、カッコを用いて「こん虫」と記載すれば、英文のようにも単語と単語の間にスペースを作る役割を「」が補うことから、極端にわかりにくい文にはなりません。
漢字を使うか、ひらがなを使うか、私は基本原則的なものが日本語の文法の中できまっていると思っていましたが、どうやらそうではないようですね。
読者が読んでわかりやすい文にすることが大事と言うことです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。